2013年12月7日土曜日

コネクトがクロックを超える日

F市場は、2014年のバレンタインの頃に、直取引の売上高がクロックの売上高を超えるだろう、と予測している。これは、ひとつの大きな転換期になるだろう。

ここ数年にわたり、F市場での取引は、クロック(競り)から、コネクト(予約相対)を使った直接取引に移行していく傾向が続いていた。現時点では、競りと予約相対の売り上げ規模はほぼ同じである。
コネクト管理部のマネージャーV氏は、市場は2014年のバレンタインの頃に、両部門の売上高が逆転し、大きな転換期を迎えるだろう、と話す。氏いわく、「これはひとつのブレークスルーであり、技術面で考えれば、F市場はもはや花市場では無く、ひとつの販売組織になるのだ。私たちが提供するサービスも、これに合わせて行く必要があるだろう。」

F市場は、2014年より市場のサービスを見直し、競り取引か直取引かの区別を行わないことにする。つまり、二つの部署を統合し、生産者にトータルで様々な販売の可能性をアドバイスすることが出来るようにするのである。
これにより、コネクトという名称は、今年の末を持って消えることになる。
(ブルーミストライ 11月14日)

先日の月曜日、今年のe-Trade経由の取引数が15万件を超えた。
市場によると、バイヤーも生産者もデジタル取引の利点を感じ始めており、それがデジタル取引の扱い量数に反映しているのだろう、とのこと。F市場e-Trade経由の取引は、今年に入り50%強も増加している。
コネクト利用の切り花取引を見ると、5件に1件の割合でe-Tradeを使い、デジタル処理されている。
(ブルーミストライ 11月20日)


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時々、A市場内の観光コースを歩きます。
競り場はすでにいくつか閉鎖され、使用している競り場も花が流れてこず、
ただデジタル画面を眺めているだけ。
通路下の仕分けスペースには花が沢山見えるけれど、なんとなく味気無い。
直接取引が増えている分、ここに出てくる台車の量も減るのでしょう。

これじゃあ観光客をだましてお金を取っているようなものだなぁ、と、
ついため息のひとつも出てしまう光景です。
これが時代の流れさ、と言ってしまえばそれまでなんだけれど、
競りのアナログ画面を知る世代には、ちょっと寂しい。

来年は直取引が競り取引を抜く勢いです。
競りには商品を出さない、と宣言した生産者もいますし、
この流れはもう止まらないのでしょう。

これからも、市場を「市場」と呼んでいいのでしょうか・・、ね?



       今日は霙混じりの寒い一日でした。
       あんまり寒いので、暑かった頃の写真を見て、温まろうかな。。。

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